iPhoneの引用返信で絵文字が変換されない−実践編−

8月7日の記事(iPhoneの引用返信で絵文字が変換されない - Kimura.Memo)に書いたように、docomo携帯からiPhoneに絵文字入りメールを送った場合、そのメールに対して引用返信を行うと、絵文字の変換が行われません。

実機で詳しく検証してみたところ、どうも引用返信の時は、メールヘッダの「Content-Transfer-Encoding」が「7bit」になっているようです。
通常というか、絵文字の変換が正しく行われているメールでは、「8bit」なので、このあたりに問題がありそうな気がします。

引用返信の場合(docomoiPhonedocomo

Content-Type: text/plain;charset=Shift_JIS
Content-Transfer-Encoding: 7bit

新規作成の場合(iPhonedocomo

Content-Type: text/plain;charset=Shift_JIS
Content-Transfer-Encoding: 8bit

まず、docomoから***@i.softbank.jpへ絵文字入りメールを送信

こんなメールを送ることは無いでしょうが...

iPhonedocomoからの絵文字入りメールを受信

特に問題なく絵文字が変換されています。

iPhoneからdocomoに返信

受信メール画面>返信>冒頭に受信メール本文と同じ絵文字入り文章を挿入>送信したものです。
1行目が新しく入力した文章、「@docomo.ne.jp wrote:」以下が元メールの文章です。

あらら、新しく入力した文章も、元メールの文章も両方
  • 「ぴかぴか」絵文字が「ウィンク」絵文字に!
  • るんるん」絵文字が「次項有」絵文字に!
なっちゃってますね

これは、iPhoneからdocomoに返信する際に絵文字の変換・削除が行われず、SoftBank絵文字のシフトJISコードがそのまま送信されるために起こります。

公式サイトの変換表によれば、docomoからiPhoneへの絵文字変換は以下のようになります。

docomo iPhoneSoftBank
ぴかぴか(hF99F) NEW(hF9CE)
るんるん(hF99B) 音楽(hF97E)

最初にdocomoからiPhoneにメールが送られた時は、上記の変換表の通り、正しく絵文字が変換されます。

しかし、iPhoneから「返信」する時、絵文字の変換・削除がまったく行われなくなるので、iPhoneSoftBank)の絵文字コードがそのままdocomoに送られることになります。

つまり、iPhoneSoftBank)で「NEW」絵文字となるシフトJISコード、F9CEはdocomoでは「ウィンク」絵文字のシフトJISコード、また、iPhoneSoftBank)で「音楽」絵文字となるシフトJISコード、F97Eはdocomoでは「次項有」絵文字のシフトJISコードとして認識され、最後にあるdocomoのメール受信画面でそれらの絵文字が表示されている訳です。

この現象は、iPhoneでメールを「新規作成」してdocomoに送る場合は発生しません。「返信」の場合のみです。

「新規作成」より、受信したメールに「返信」する方が断然多いですよね?これ、何とかしないとマズイんじゃないだろうか。


さえ on Twitter: "あたしDOCOMOなんだけど、あいぽんの人とメールすると、その引用返信についてきたあたしの文章の絵文字が、実際あたしの打った絵文字とかわってるの。なぜ?勝手に絵文字変換されてるのか?キラキラがウインクになってたり…"
http://twitter.com/nor77/statuses/21417353507