Mac MiniにCentOS5.6をインストールした覚書

WebDAVとSambaを使うことになり、今は使っていない Mac Miniをサーバにしようと考えました。

  • WebDAVはFAX受信書類をPDFにして転送し、後でブラウザから確認することができるようにするため。
  • Sambaは複数のWindowsマシンからアクセスできる共有フォルダを設置するため。

に必要となりました。

最初は、Mac MiniのままでWebDAVとSambaを使おうとしたのですが、DocumentRootが「/Library/WebServer/Documents/」だったり、httpdの再起動をCUIから行うのが非常に面倒だったりしたので、Mac OSを捨て、CentOSをインストールすることにしました。

▼参考にしたサイト
Intel Mac Mini installation instructions for CentOS 5
http://usajpn.com/gadget/mac_mini_cent_os_installation.php

用意したもの

手順

  1. Mac OS XインストールCDで起動する。
  2. 「主に日本語を使用する」を選択
  3. 「ユーティリティ」 > 「ディスクユーティリティ」
  4. (個別のパーティションではなく)ディスク全体をクリックして、パーティションタブを選択
  5. ボリュームの方式: 2パーティション を選択。
    一番上のパーティションを選択して、
  6. 画面下の[オプション]をクリックして「マスターブートレコード」を選択。
  7. パーティションを作成」をクリック。
  8. ディスクユーティティーを終了
    再起動を促すメッセージが出るが、電源ボタン長押しで電源を切る。
  9. マウスの左ボタンを押しながら電源を入れ、Mac OS XインストールCDを排出する
  10. すぐにCentOSのCDを入れ、「C」キーを押し続ける(ちょっと忙しいですよ)
  11. CentOSの起動画面が表示されたらEnterキーを押す(GUIでインストール)
    このあとのネットワークインストール特有の設定は、CentOS5 ネットワークインストール - itochif.comを参考にした。
  12. 「HTTP Setup」は、以下のように指定
  13. ディスクパーティション設定では、「カスタムレイアウトを作成します」を選択し、「次へ」
    MS-DOSパーティションMacのhfs+を削除してパーティションが無い状態にして、あとは好きにレイアウトする。
    選択したドライブ上のすべてのパーティションを削除しなければインストールできない。
  14. ネットワークインストールなのでソフトウェアは極小(ここで欲張ると後で泣きを見る)。
    • 「Desktop - Gnome」のチェックを外す。
    • 「今すぐカスタマイズする」を選択して「次」をクリック。
    • 「アプリケーション」→すべてのチェックを外す。
    • 「開発」→「開発ツール」のみチェック。
    • 「ベースシステム」→「ベース」以外すべてのチェックを外す。
      「ベース」を選択して「オプションパッケージ」をクリック。
    • 「firstboot-tui」のチェックを外して[閉じる]をクリック。
  15. [次] > [次]でインストールが始まるが、その前にダウンロードを行うのでここでかな〜り時間がかかる。フリーズしているのかと思ったほど長く画面が固まっていた。
  16. 「インストールが完了しました」というメッセージが出たら、電源ボタン長押しで電源を切る。
    本来はここでCDメディアを取り出して[再起動]だが、Mac MiniなのでCDメディアを取り出せないため、強制終了をする。
  17. マウスの左ボタン押しっぱなしで電源を入れる。> CDが出てくる。
  18. CentOSが起動する(デスクトップ環境をインストールしていないのでテキストモードで起動する)
    黒い画面に白字でログインプロンプトが表示されたらインストール完了。この後はリモートのWindowsマシンから操作する。

ここで、問題が発生しました。

今後はリモートのWindowsマシンからSSHで操作するので、もうディスプレイは必要ない--のでいったん電源を切り、Mac Miniからディスプレイを外しました。

再び電源を入れ、WindowsマシンからTera Termでログインしようとしたところ、ログインどころか接続すらできません。

pingしても応答なし。

先ほどCentOSが起動するのを確認しているので、ディスプレイを外したのが原因としか考えられません。

そこでもう一度、ディスプレイを接続し起動してみると>>>起動する。

ディスプレイを外す>>>起動しない。

何度やってもディスプレイを接続すれば起動し、外せば起動しません。

調べてみると、Mac Miniは起動時に接続されているディスプレイの解像度をチェックする為、ディスプレイを接続していないと起動しないのだそうです。何という仕様だ!!

さらに調べてみると、Apple DVI-Videoアダプタ M9267G/A を挿しておけばディスプレイが接続されていることになり起動できる?らしいことがわかりました。
Mac mini(Core Duo)はディスプレイ無しだと起動出来ない
ネットワーク越しのTimeMachineでの復帰方法 | アールケー開発

半信半疑で取り寄せたApple DVI-Videoアダプタ(M9267G/A)を取り付けたら起動しました。Amazonで\2,405!!

Apple DVI-Videoアダプタ M9267G/A

Apple DVI-Videoアダプタ M9267G/A

しかし、このアダプタを付けると、Mac Miniが台無しになりますね。
アダプタだけがダラーンとぶら下がっています。


この後、WindowsマシンからSSHログインし、


# service yum-updatesd stop
# chkconfig yum-updatesd off

# yum -y update

# useradd my_name
# passwd my_name
Changing password for user my_name.
New UNIX password:
Retype new UNIX password:
passwd: all authentication tokens updated successfully.
# mkdir /home/my_name
# chown my_name /home/my_name

# echo "sshd: 192.168.10." >> /etc/hosts.allow
# echo "ALL: ALL" >> /etc/hosts.deny

# vi /etc/ssh/sshd_config
PermitRootLogin no
PermitEmptyPasswords no
# service sshd restart

# echo 2 > /proc/sys/kernel/exec-shield
# vi /etc/sysctl.conf
kernel.exec-shield = 2

# setenforce 0
# vi /etc/sysconfig/selinux
SELINUX=disabled

# service iptables stop
# chkconfig iptables off

# hostname miniserver
# vi /etc/sysconfig/network
HOSTNAME=miniserver

を行いました。

うーむ。疲れた。
WebDAV、Sambaの構築は次回

*1:詳細なバージョン番号は記憶があいまいだが最新版にアップデートした